スポーツ誤用語の起源をたどる~その3スポーツ誤用語の起源をたどる~その3大体途中で飽きてほったらかしてしまうことが多いのですが、 今「阪神対ニューヨーク・ヤンキーズ」の放送をつけていたら、やはり 用語の誤用から起こった日本の野球の間違いが聞こえてきました。 今更改正される見込みは薄いですが、とりあえず書き記そうと思います。 まずはつづきから・・・ 日本の野球では「デッドボール」と「ボールデッド」を 別の意味として解釈しています。 誰がどうやってこんな方法をあみだしたのか 題名からすれば、ここの起源もたどりたいところですが 想像もつきません。まったく不思議でなりません。 文法というのは、元々あるものの分析や解釈ですから 理屈の付け方はいろいろありますが、 簡単に言えばボールデッドというのは “The ball is dead.”が縮んだといっていいと思います。 つまり「球が死んでいる」ということです。 一方デッドボールはそのまま「死んでいる球」です。 (形容詞+名詞、これは日本語と共通といっていいでしょう。) どう理屈をつけても、この二つの言葉を使う状況は同一です。 以前、「スポーツジャーナリスト」なる肩書きの者が、N新聞に 「デッドボールは本来の用語ではないが、殺伐とした雰囲気が出て ヒット・バイ・ピッチと言うよりもむしろ似合っている」 と書いていました。恐ろしい開き直りですね。 こうした事が重なっていくうちに 「日本の野球」と「日本人としての自分の誇り」が 一致する必要はないという結論に至っていきました。 <つづく> |